心はマリー・アントワネット

見たいものが日本に来ない?じゃあ自分が行けばいいじゃない!

ジョン・スティラットさんのインタビューを訳しながら思ったこと

ときどきTwitterで言ってますが、なぜ私がジョンさんにはさんづけするのか。ジョンさんはね、本当にジェントルマンなんです! 2019年のSolid Sound Festivalに行ったとき、友人たちと前日に現地入りして街をぶらぶらして、夕方「ビール飲もうぜ~」と会場のM…

John Stirratt Interview / Bass Player / 2022,10,20

昨年10月「Bass Player」誌のサイトに掲載された、Wilcoのベーシスト、ジョン・スティラットのインタビューを訳しました。 雑誌の性格上、特に前半は音楽の技術的な話題が多いのですが、私は楽器ができないので適切な訳になっているか不安です。おかしいとこ…

Wilco's Cruel Country / Jeff Tweedy, Nels Cline & Pat Sansone Talk about Their New Album (by Kate Koenig, PREMIER GUITAR)

昨年の8月にPREMIER GUITARのサイトに掲載されたジェフ、ネルス、パットのインタビューを翻訳しました。訳そうと思ってから8か月もかかってしまった…。パットのインタビューはなかなかないのです。今回のアルバムではパットががんがんギターソロを弾きまくり…

Wilco’s Closet Picks! @Criterion Collection

クライテリオン・コレクション社とは、 「(The_Criterion_Collection,Inc)は、アメリカ合衆国の家庭用ビデオ配給会社。「重要な古典および現代映画」のライセンス供与、修復、配給に重点を置いている。」(Wikipediaより引用)とのことで、この「Closet Pi…

Jeff Tweedy Interview / Esquire May 3, 2022 / By Dan Sinker

Esquire誌のウェブサイトに掲載されたジェフのインタビューを訳しました。本当は「Cruel Country」が配信される前にアップしたかったのですが、5月末のSolid Sound Festivalに行くことになってその準備でばたばたしていたので間に合わず、帰国してから作業再…

ネルスのインタビュー感想

・いや~なんつっても一番驚いたのは、ジャズマスターは2本あった! ってことですね。ひょっとして皆知ってたのかしら? 私だけが知らなかったの? あと、買った時からかなり塗装が剥げてダメージひどかった、というのも。あのボロボロ加減が「歴戦の相棒」…

Nels Cline Interview / Guitar World  2021,6,26

昨年6月に訳しかけて中断していたネルスのインタビュー翻訳,完了しました。 文中でネルス愛用のギターとペダルについての発言がありますが、私ギターのこともよくわかりませんがペダルについてはもっとわかっていませんので、Huckleberry FinnのVo.& Gのサク…

Berklee Online Glenn Kotche Interview (2016) 追記

昨日UPしたグレンのインタビュー、訳しながら思ったこと。 ・インタビュアーが「Wilcoにはグレン以外に楽譜が読めるメンバーがいない」と言ってますが、他のメンバーが全く楽譜が読めないわけではなくて、程度の問題ではないかと。以前訳したインタビューで…

Berklee Online Glenn Kotche Interview (2016)

バークリー・オンライン(バークリー音楽院のポッドキャスト)で放送されたグレン・コッチェのインタビューの翻訳です。媒体の性質上、グレンが受けた大学での音楽教育と、それを現在の仕事にどのように活かしているかがメインの話題になっています。少し長…

『HOW TO WRIGHT ONE SONG』Introduction (Jeff Tweedy)

Jeffの2冊目の本『How to Write One Song』のイントロダクションを訳しました。 以前Twitterにも書いたのですが、今まで訳してブログに上げてきたのはネット記事(誰でも無料で読めてAI翻訳で意味も取れるもの)に限っていました。ですが、この本を読んでい…

Pitchfork Jeff Tweedy & Spenser Tweedy Interview October 2020 (by Quinn Moreland) その2

ピッチフォーク:一緒に働くのは難しいと感じたことはありますか? スペンサー:僕にとって最大の障害は、僕は創作物についてとても大切に思っていて不安も感じているということなんだ。父さんと僕は長い間ずっと一緒に作品を作ってきた、そして僕は作品がど…

Pitchfork Jeff Tweedy & Spenser Tweedy Interview  October 2020 (by Quinn Moreland) その1

昨年10月に出たPitchforkのジェフと長男スペンサーのインタビューを訳しました。元記事はこちら。幼い頃のスペンサーとジェフが一緒に演奏している写真がたくさんあって楽しいので是非見てみてください。 しかしジェフの例えや言い回しはややこしい…。今回…

Esquire  Jeff Tweedy Interview 2020/10/7

10月7日にアメリカのエスクワイア誌に掲載されたジェフのインタビューを訳しました。例によって拙い翻訳と誤訳もあるかと思いますがご容赦ください。 元記事はこちら。 www.esquire.com 僕たちはまだ解決することができる。ジェフ・トゥイーディに尋ねさえす…

LINER NOTES FOR JEFF TWEEDY'S "WARM" (by George Saunders)

2018年発売のジェフ・トゥイーディのソロアルバム「WARM」のライナーノーツを訳しました。書いたのはアメリカの作家、ジョージ・ソーンダーズ。邦訳も何冊か出ています。現在新刊書店で買えるのは「十二月の十日」(岸本佐知子・訳、河出書房新社)と「リン…

SPIN Wilco interview 2019/9/25 その3

SPIN:あなた達が多くのテリトリーをカバーしているのは事実ですが、あなたのソングライターとしての感性やバンドのメンバー全員がプレイするやり方には何かはっきりした、確固としたものがあります。私は、Wilcoのアイデンティティが以前よりも感じられにく…

SPIN Wilco interview 2019/9/25 その2

SPIN:ジェフ、あなたは以前、他の人たちが作った音楽に対する熱意を維持する重要性について話していましたが、どうやってそれをやっているのですか? トゥイーディ:とても単純なことだよ。もし君が子どもの頃の俺に「毎週金曜日に発売されるシングルを、ほ…

SPIN Wilco interview 2019/9/25 その1

昨年9月に発表されたWilcoのインタビューを訳しました。元記事はこちらです。 https://www.spin.com/featured/wilco-interview-jeff-tweedy-nels-cline-ode-to-joy/?fbclid=IwAR3ugnQhmGryN1mCuQ2_bCIqYBBLrRxLtvJtb5RQsZ5qBjknJBwWULy_7FU もしもあなたがWi…

Jeff Tweedy インタビュー  その2/ Rolling Stone 2020年7月

RS:声明を出してからどんな反応がありましたか? Jeff:本当に、とても好意的に受け止めてもらえたことに勇気づけられたよ。今までも何回も社会的・政治的な議論に切り込んだことがあったんだけど、今回のようにうまくいったことがなかったんだ。でも今回の…

Jeff Tweedy インタビュー  その1/ Rolling Stone 2020年7月

Wilcoのジェフ・トゥイーディはBlack Lives Matter運動に関連して「今後自分の作詞作曲の印税の5%を黒人の権利向上団体に永遠に寄付する」という声明を出しました。その件についてRolling Stone誌がインタビューしているので訳してみました。 もしもRollin…

Wilco's Glenn Kotche / Modern Drummer Magazine インタビュー その6

MD:本当に満足のいく演奏ができたと初めて思えたのはどのレコードですか? グレン:ポール・K&ウェザーマンの「Love is Gas」だよ。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのドラマーのモーリン・タッカーがプロデュースしたんだ。ちょうど大学を卒業したばか…

Wilco's Glenn Kotche / Modern Drummer Magazine インタビュー その5

MD:僕たちはドラムの音の違いについてはとてもたくさんの話をしてきたけれど、「何で叩くか」が大きいんですね。 グレン:大学卒業後、90年代後半のほとんどを、ポール・K&ウェザーマンやバードドッグ、ジム・オルークのようなシンガーソングライターたち…

Wilco's Glenn Kotche / Modern Drummer Magazine インタビュー その4

MD:ドラムセットは均質なものへと変化した、ということですね。20世紀半ばまでには、基本的には同じものにまとめられた、サイズの違う一揃いの楽器とシンバル、という本質的には同じもので構成されている。(たくさんの楽器の集まりだったものが)「ひとつ…

Wilco's Glenn Kotche / Modern Drummer Magazine インタビュー その3

Sonorがドラムセットを届けてくれて、セットアップを済ませて、「OK、さあ何を演奏しよう?」って感じだった。だから僕は自分とゲームをすることにした。すごく馬鹿げてるかもしれないけど、こう考えたんだ。もし、もう二度と誰も僕のドラムを聴くことがなか…

Wilco's Glenn Kotche / Modern Drummer Magazine インタビュー その2

MD:多重録音したことで、実際に演奏するときにチャレンジすることになった例を教えてください。 グレン:たとえば「Schmilco」に入っている「We Aren’t The World」という曲。録音するとき単純に1拍目と3拍目にタンバリンの音を重ねたらいい感じだなと思っ…

Wilco's Glenn Kotche / Modern Drummer Magazine インタビュー その1

アメリカの「Modern Drummer Magazine」2020年4月号はグレンが表紙で大きく特集が組まれ、ロングインタビューが載っています。グレンがこの雑誌で表紙を飾るのはこれが3回目とのこと。インタビューはとても長く、グレンもノリノリで喋りまくってる感じで楽し…

Glenn Kotche インタビュー (by WFMT) (また勝手に訳しました)

WFMTはクラシック音楽、芸術を中心にジャズやフォークの番組を流すシカゴのFMラジオ局だそうです。昨年の12月にwebで公開されたインタビューが面白かったのでまたまた勝手に訳しました。 WILCOファンの人と「グレンっていいドラマーだよね!」「すごいよね!…

Wilcoインタビュー・追記

本文中に入れなかった注を少し。 ・グレンが好きだと言ってるJoe Russo's Almost Dead、私もこのインタビューを読むまで恥ずかしながら知りませんでした。ドラマーのJoeが中心となって主にGreatful Deadの曲をやるジャムバンドだそうです。YouTubeにライブ動…

Wilcoインタビューその4 (完結)

ウィルコは「Ode to Joy」のレコーディングを2019年の春に終え、6月上旬にはNYのラジオシティミュージックホールやシカゴシアターを含む「終わりのないツアー」へと出発した。また、すでに2020年にはいくつかのフェスでヘッドライナーを務めることと、自身の…

Wilcoインタビューその3

彼らがこういうやり方をするのは地理的な理由もある。ジョンはメイン州のブレーメン、マイクはカリフォルニア州のオーハイ、ネルスはブルックリン、パットはテネシー州のナッシュビルに住んでいるからだ。 ネルスが語るには、メンバーたちがこのようにアメリ…

Wilcoインタビューその2

2018年末。その年の大半を別れて過ごしたのちに、ジェフとグレンはウィルコの有名なスタジオ、LOFTに再結集した。「Ode to Joy」のアウトラインについての作業を始めるためだ。最初は二人のどちらもこのセッションに関して具体的な展望は持っていなかった。 …